2015年11月07日

ROE(株主資本利益率)の仕組みと活用方法!

こんにちは、あべ☆ひろです。

ROE(株主資本利益率)とは?

株主資本=資本金を使ってどれだけの利益をあげたのかを分析する
ための指標で投資の利回り計算に用いられます。

ROEは当期純利益を株主資本で割って計算することができます。
ROEが高いほど株主から集めた資本金を効率的に活用していると
判断することができます。

ROEの計算式
ROE=EPS(一株あたりの利益)÷BPS(一株あたりの純資産)×100(%)
または
ROE=当期純利益÷株主資本の合計×100(%)

BPSは株主から預かっている1株あたりの財産(資本)、
EPSは1株あたりの利益を意味しています。
1株利益を1株純資産(資本)で割ることによって、
1円の資本でいくらの収益を生み出すことができるのかを計算できます。
これがROEです。

なお、類似の指標に「ROA(総資産当期純利益率)」があります。
ROEが「株主資本」を基準に収益性を出しているのに対して、
ROAは「総資産(資本+借入金)」を含めた収益性を計算する指標です。

ROEの活用方法!

ROEは主に会社が株主から預かっている資金(資本金)を
どれだけ有効に活用できているのかを調べるための指標で
「経営の効率性」を示す指標とも言われています。

例えば、100万円の資金を出資してもらい、
1年間に10万円の利益を上げた場合のROEは10%となります。
それに対して、100万円の資金を出資してもらい
1年間に1万円の利益しか出せない場合のROEは1%となります。
このようにROEは株主資本の利回りと捉えても問題ありません。

ROEの高い会社はそれだけ高い収益力があると捉えることができます💡
一般的には
15〜20%を越えるROEを複数年度に渡り出せる会社は優等生と言えるでしょう。
具体的な株価指標のように何%以上あれば割安・割高というものを
示すものではありませんが、
その会社の経営が上手く行っているかどうかを判断する有効な指標の一つです。

ROEは借金レバレッジが高い企業ほど高い!

ROEという指標は、経営者がどれだけ上手に資金調達を行い、
その調達資金をどれだけ有効に活用しているかという意味合いがあります。
要するに「どれだけ負債を使いこなしているか」という意味もあるのです。

前述の例を見てみましょう。
100万円の資金で年に10万円の利益が出せればROEは10%となります。
ではこの会社が銀行から100万円を年利3%で新たに資金調達(負債)をした場合
はどうなるでしょうか?
単純に利益は倍になりますが、
100万円の負債の3%の3万円は利息として銀行に支払う必要があります。
そうした場合の利益は17万円になります。
この会社のROEは、
100万円の資本金(+100万円の負債)で17万円の利益が出せたということで、
ROEは17%にまで上昇します。
これをレバレッジ効果と呼びます。
つまり、
ROEという指標は経営の効率性=レバレッジをどれだけ使いこなしているのか?
という点も評価の対象となる指標なのです。

ROEの高さは堅実性が損なわれている場合もある!

同じ収益性の企業をROEで比較すると、
「たくさんの負債を抱えている会社>無借金企業」となる傾向があり、
ROEが極めて高い会社であっても実際は堅実性を損ねている可能性もある
という点に注意する必要があります。
もちろん、
負債の利息よりも高い利益率を出していれば問題はないのですが、
それを下回った場合は一気にROEは低下してしまいます。

例えば、先ほどの会社は資金効率10%の利益率を誇っていましたが、
これが2%にまで下落した場合、
無借金の場合のROEは2%であるのに対して、
借金をした場合のROEは-1%にまで下落してしまいます。
同様に、銀行の金利が引き上げられた場合も同様の現象が起こります。
ROEを見るときは
その会社の借金状況(負債状況)についてもしっかりチェックしましょう。

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PBR(株価純資産倍率)の仕組みと活用方法!

こんにちは、あべ☆ひろです。

PBR(株価純資産倍率)とは?

現在の株価が会社の純資産に対して何倍まで買われているのかを
把握するための広く用いられる指標です。
株価をBPS(一株あたり純資産)で割ることで計算することができます。

PBRの計算式
PBR=現在の株価÷BPS(一株あたり純資産)
または
PBR=時価総額÷純資産

PBRの活用方法!

PBRは投資家の株価比較の際に広く持ちいられる株価指標の一つです。
特に、会社の保有する財産と株価との関係を分析する株価指標です。

PBRが1倍という水準は
その会社の純資産価値=時価総額(株価×発行済株式総数)という意味になり、
仮にその会社の株式を全て現在の株価で買い取ることができれば、
その会社を解散させて資産を全て売却し負債を返済することで、
投資金額と同じだけの利益を得られるという意味になります。

つまり、
PBRは主に会社の株価の下支え的な存在でもあるわけです。
決算が適正で黒字であれば、
PBRが1倍割れとなる(株価がBPSを下回る)ということは
理論上あり得ないことになります。

そのためPBRが1倍に近い会社や1倍を割れている会社については、
これ以上株価が下がる理由がないということになります。

でも、実際に株式市場をスクリーニングしてみると
PBRが1倍を割れている会社はたくさんあります。
誰もが名前を知っている会社であっても
PBRが1倍割れしている会社は存在します。
PBRが1倍割れ=即買いということではありませんので注意が必要です。

PBRが1倍割れとなる理由!

例えば
赤字続きで利益の目処が立っていない。
不良資産(在庫や回収不能な売掛金など)を過剰に抱えている。
など1倍を割れているにはそれ相応の理由があります。

また、企業が発表している資産価格は簿価といって帳簿上の数字です。
本当に清算(処分)するときにその金額で売れるというわけではありません。
そのようなこともあって、
PBRが1倍割れとなるということは「普通にあり得ること」なんですね。

PBRは割安さを示す指標にはなりますが、万能ではありません。

高PBR銘柄をどう分析するか?

会社の中にはPBRが10倍を超えるような高い企業もあります。
そうした会社は生産設備などを大きく必要とせずに
高い付加価値を持っている会社であることが多いです。
そのため、高PBR銘柄は売りなのかというとそうは言えないのです。

多くの場合、そうした会社は帳簿上で金銭的に評価しうる資産ではない、
目に見えない資産を持っていることになるわけです。
そのような企業は大抵の場合「PER(株価収益率)」も高いことが多いです。

基本的に
PBRは割安に放置されている企業を探すためには役立ちますが、
割高ということを判断するツールにはなりません。

〈PBRが割安性の指標とされる理由〉
次回説明するROEの計算式は
ROE=EPS÷BPSとなっていますが、
この式を分解していくと面白いことが分かります。

ROE=EPS(株価/PER)÷BPS(株価/PBR)
ROE=PBR/PER
PBR=PER×ROE

つまり、
PBRが低い会社はPERやROEも低いと考えることができます。
具体的には
PBRで割安を判断した会社のROEが高い場合は単にPERが割安。
(将来の収益性を認められていない理由があるかもしれない)
ROEが低い場合はROEに問題があるかもしれないわけです。

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posted by あべ☆ひろ at 15:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PER(株価収益率)の仕組みと活用方法!

こんにちは、あべ☆ひろです。

PER(株価収益率)とは?

株価の割安・割高を把握するための株価分析に広く用いられる指標です。
計算方法は株価をEPS(一株あたり利益)で割ることで計算されます。

単位は「倍」で表現され、
一般的に投資家が現在の株価で株を買った場合、
何年間でペイすることができるのかを判断する材料として利用されます。

PERの計算式
PER=現在の株価÷EPS(一株あたり利益):EPS(一株あたり利益)
または
PER=時価総額÷発行済み株式総数  

PERの活用方法!

投資指標として最もスタンダードな指標で、
投資家の株価比較の際に広く持ちいられる株価指標の一つです。

例えば、
PERが20倍というのは、
現在の株価で投資をして、利益額が全額配当にまわされた場合に
20年間でその投資元本を全て回収することができるという意味になります。

逆数にすると、「PER=利回り」として見ることもできます。
PERが20倍なら5%、PERが30倍なら3.3%、PERが50倍なら2%ですね。

つまり、
PERとは投資資金の回収速度を示す指標と言えるのです💡
PERの倍率が低いほどその会社の株価は割安ということになり、
逆にPERの倍率が高いほどその会社の株価は割高ということになります。
これを「株式益利回り」と言います。

例えば、
Aという会社の株価が800円、Bという会社の株価が600円だとしても、
どちらの会社の株価がより割安かを
株価だけでB社が割安と判断することはできません。
でも、ここでPERを利用することで
どちらの会社が収益に対してより割安かを判断することができます。
A社のEPSが40円、B社のEPSが20円だと仮定します。
その場合のPERはA社は20倍、B社は30倍となり
株価が高いA社の方がPERで見ると割安ということになります。

PERは株価分析に対して万能か?

では、投資をする際はPERで全てを判断してよいのでしょうか?
答えはNOです。
PERの計算の元となっている「EPS(一株あたり利益)は通常、
去年の利益または来年の予想利益を元に計算される」のが一般的です。
つまり、将来にわたっての一株利益というわけではないのです。

例えば先ほどのA社とB社の例をもう一度見ていきます。
A社のPERは20倍(現在株価800円)、B社のPERは30倍(現在株価600円)
でしたが、このEPSの変化を
A社の成長は10%、B社の成長は30%であったと仮定します。

  A社のEPSA社のPERB社のEPSB社のPER
今  年40円20倍20円30倍
1年後44円18.18倍26円23.07倍
2年後48.4円16.52倍33.8円17.75倍
5年後64.4円12.42倍57.1円10.50倍

将来(5年後)にはB社のPERの方がA社のPERよりも低くなっており、
現時点で見てもB社の方が割安となってしまいます。

つまり、会社の成長率が高い場合は、
成長率が低い会社に比べてPERが割高となっても、
将来的なEPSの伸びが期待される場合は割高が正当化されるのです。
この場合、
成長率の高い会社と低い会社をPERで比較しても意味がありません。

成長産業であるといわれる業種・企業はPERが高くなり、
逆に成熟産業であるとされる業種・企業はPERが低くなるのが一般的です。

〈PERは同業他社の比較に用いる〉

PERを活用する際のポイントは
会社としての比較を「同業他社間」で利用するのが最適と言われています。
同じ業界の会社間であれば業界としての伸び率もほぼ同じ程度なので、
PERによる株価が割安か割高かを比較するのに適しています。
また、
同業他社を含めた業界のPERと、
投資対象のPERを比較してみて割安かどうかの判断などを行います。

〈過去のPER水準との比較〉

過去のPERの水準と比較してみるのも良いでしょう。
株価は本来は将来を見ていくものですから、過去の数値に意味はないと
言う人もいますが、例えば
その会社が平均的にPERの水準が15倍程度で今現在が10倍前後と
なっているのであれば割安感があると判断できるでしょう。
(その会社の収益水準が変化していないという前提ですが)

〈高PER銘柄は成長性が担保〉

高PER銘柄の株は株価が割高といえます。
ただし、PERが割高な銘柄は買ってはいけないか?
と言われるとそうではありません。

PER上割高な株価を支えているものは将来の利益成長への期待感になります。
PERは現在の利益で計算することになりますので、
その利益が将来に渡って高い値で伸び続けるというのであれば
その割高に見える株価もいずれ正常な数字となります。

高成長が続くという前提があれば
高PER銘柄を買ってはいけないということにはなりません。
但し、こうした高PER銘柄の場合には
そうした期待感が剥がれおちると株価も急落するリスクがあるという点は
理解しておく必要があります。

前提となる成長が続けられないというのであれば
高PER銘柄はただの割高株となり、
それが是正される水準にまで株価は下落する可能性が高いからです。
そのため、
高PER銘柄に投資をするときは
値下がり時にどうするか?ということは前もって決めておき、
早めの損切り(ロスカット)をできるように準備しておくことも大切です。


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posted by あべ☆ひろ at 11:16| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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