2015年11月09日

信用取引におけるコスト比較!

こんにちは、あべ☆ひろです。

委託証拠金(委託保証金)とは?

信用取引を始めるには、先ず担保となる委託証拠金が必要です。

信用取引を行う上で、投資家が証券会社に預けている現金ならびに、
代用有価証券に代用掛目を掛けたものの合計額。
投資家が信用取引をする際に利用できる投資額の決定に使われます。
証券会社会社ごとに異なりますが、おおむね30万円程度。

証券会社と信用取引口座(契約)を結んだ場合、
証券会社に預けている資金(現金)や現物株式、
債券などの有価証券が自動的に対象となります。

例えば、現金として50万円を預けている場合は、
この50万円が委託証拠金(保証金)となります。
ちなみに、通常証券総合口座を開設している場合、
証券会社に資金を預けると「MRF」と呼ばれる
投資信託に自動投資されていますが、
信用取引契約を結ぶとMRFは解約され「預かり金」になります。

信用取引の場合も現物株取引と同じように、
売買によって手数料(委託売買手数料)が発生します。
でも、信用取引の場合は
証券会社から資金や株券を「借りて」取引をすことになるので、
それに付随する形での費用が発生します。

ここでは、こうした信用取引のコストを分かりやすく説明していきます。

信用取引におけるコスト比較!

先ずは、信用取引の場合は大きく
「買い手(信用買い)」と「売り手(空売り)」に取引が分類されます。
コストの発生についても買いと売りで大きく分かれますので、
売り買いにおけるコストの違いを比較していきます。

 買い手(信用買い)売り手(信用売り)
売買費用売買委託手数料
手数料率などは証券会社によって異なりますが、買い手も売り手であっても基本的には同額となります。多くの場合は現物株取引よりは低めに設定されていることが多いです。
金利費用
買方金利
証券会社が定める金利が生じます。一般的には貸株料より高く設定されています。
証券会社ごとに幅がありますが、制度信用取引で1.7%〜3.0%、一般信用取引で、2.3%〜4.1%。
貸株料
証券会社が定める金利が生じます。
一般的には買方金利より安く設定されています。どの証券会社でもさほど差はなく1.1%〜1.15%。
事務費用

事務管理費
信用取引により保有する「玉(ポジション)」が1ヵ月経過するごとに一定の費用がかかります。1株あたりで定められます。どの証券会社の場合も上限1,000円程度となっています。
名義書換費用
1売買単位あたり数十円程度が一般的です。権利付き最終売買日と権利落ち日をまたいで建てた場合にかかります。
なし
調整額
(受取)配当落調整額
保有期間中に配当の支払いがあった場合には、配当金額から税金相当を差し引いた額が支払われます。


(受取)逆日歩
逆日歩が生じた銘柄を信用買いしている場合には、逆日歩分を受け取ることができます。
(支払)配当落調整額
保有期間中に配当があった場合には、配当金相当額から税金相当を差し引いた額の支払い義務が生じます。


(支払)逆日歩
貸借取引における株不足が生じ、逆日歩が発生した場合は逆日歩を支払う必要があります。
 

注意点!

※配当金の授受は返済後2〜3ヶ月後に行なわれます。
※逆日歩の計算は営業日ではなく暦日数(土日なども全て1日として計算)。
例えば、A株を100円で2,000株売り建てていて、
一株当たり1円の逆日歩が発生したとします。
そうした場合、20万円の資金に対し、一日当り2,000円の費用がかり、
投資家にとっては結構大きな負担となります。 
※名義書換料に上限金額はありません。
1売買単位(1単元)あたりの投資金額が小額の銘柄を買建していた場合、
名義書換手数料が投資金額に対し多額となる場合があります。
例えば、A銘柄 100円で10,000株 新規買建玉を保有している場合、
建玉金額1,000,000円(100円×10,000株)に対して、
名義書換料は、1売買単位×54円×10,000株=540,000円。


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信用売り(空売り)のメリット!

こんにちは、あべ☆ひろです。

信用売りとは?

投資家が証券会社より株式を借り入れ、それを市場で売却することです。
ショートとも呼ばれています。
売却代金は証券会社が管理し、
定められた期限内に同じ銘柄の買い戻しを行うことで決済します。

売却時と買い戻し時の代金の差額が利益(損失)となります。
株式売却時より株価が下がっていれば利益が得られ、
株価がゼロ円(無価値)になった際に最大となります。
逆に株価が上昇した場合には、株価に上限はないわけですから、
損失にも限度がないことになります。

〈手元に株がなくても「売り」から取引できる〉

現物取引では株を買い、それを売ることでひとつの取引が終了します。
株式をできるだけ安く買い、
それが値上がりしたところで売れば利益が得られる仕組みです。

信用売りはこの逆。
手元に株がなくても売ることができ、
それを買い戻してひとつの取引が終了します。
できるだけ高く売り、
安くなったところで買い戻せばその差額が利益になります。

〈信用売りの仕組み〉

手元に株がないのになぜ売ることができるのでしょうか。
信用売りの仕組みは次のようになっています。

@ 証券会社から株を借りる
まず投資家が証券会社に保証金を委託し、
それを担保に証券会社から株券を借ります。
株式取引では
売り手と買い手が株券と代金を交換することによって売買が成立します。
これは信用取引でも同じことです。
そのため、
信用取引の売方は買方に渡す株券を証券会社から借りる必要があるのです。

A借りた株を売る(「信用新規売り」)
「信用新規売り」注文が約定した場合、
買方から支払われる代金は証券会社が預かることになっています。
この段階では売方はまだ現金を手にすることはできません。

B売った株を買い戻して証券会社に返す(「決済」)
売方は予想どおりに株価が値下がりしたら、
株券を株式市場で買うなどして調達し、
それを証券会社に返すことによって、
初めて買方が支払っていた代金を受け取ることができます。

信用売りの決済方法も信用買いと同様に2種類あり、
投資家はどちらでも自由に選べます。

返済買い:
売った株券を買い戻してそれを証券会社に返します。
これは実際には信用買いの返済売りと同様、
売りと買いの差額を証券会社との間で受け渡しすることになります。 

現渡:
こちらは信用売りをしている銘柄と同数の
「現物株」を証券会社に実際に渡して決済するというものです。
投資家は証券会社から信用売りをした時点での約定代金を受け取ります。
現渡時の受渡金額は、
売り建値×現渡株数−諸経費(−譲渡益税)
で計算されます

現物株式を長期保有する予定であっても、
短期的には株価が下落することが予想される場合には、
一旦売建しておいた方が投資妙味を得られる可能性があります。
現物株式を保有した状態で売建する方法(「つなぎ売り」)を行う
ことによって値下がり損をヘッジしたことになります。
予想に反して株価が上昇してしまったら、買い返済するのではなく、
現渡し(現物株式の引き渡し)によって決済をすませることができます。
一方、買い返済で決済し、
損失が発生した場合には、現金で損失分を支払わなければなりません。

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例えば、
1,000円で買ったA株(現物株式)が
現在1,500円まで上昇しているという状況で、
これ以上の上昇は難しいと予想している時、
信用で新規に1,500円で売建てたとします。
予想通り値下がりし、1,200円まで下がれば
反対売買(買い返済)を行って30万円の利益。
(1,500円-1,200円)×1,000株=30万円
A株は継続して保有しているのでの現物分は残り、
その後の再度高値を狙う機会を残せます。
逆にA株が2,000円に上昇してしまっても、保有の株券を現渡しすれば
信用取引での売却価格1,500円で計算した代金
(手数料・諸費用を差し引いた金額)を受け取れます。

〈相場下降局面で収益チャンスをキャッチ〉

信用売りでは、株を売った時に買方から支払われる金額よりも、
証券会社に返すための株を調達する金額の方が安ければ、
その差額が利益になります。
つまり、
株価が下がれば下がるほど利益が膨らむことになります。

例えば、
保証金30万円を委託し、時価80万円の株を信用売りしたところ、
70万円まで値下がりしたとします。
その時点で返済買いをすれば、
30万円の手持ち資金で10万円の利益を得られることになります。

逆に90万円に値上がりしたところで返済買いをすると、
10万円の損失を出すことになり、委託保証金は20万円に減ってしまいます。

「買い」から始まる現物取引では、相場の上昇局面でしか収益を狙えません。
でも、
信用売りを併用すれば相場下降局面にも対応することができ、
収益獲得のチャンスは大きく広がります💡

〈信用売りのできる銘柄、できない銘柄〉

信用売りはできる銘柄とできない銘柄があります。
信用取引には「貸借銘柄」と「信用銘柄」があり、
「貸借銘柄」は信用売りも信用買いもできますが、
「信用銘柄」は信用買いしかできません。
信用売りは、
注文画面や銘柄情報に「貸借」という表示のある銘柄が対象になります。


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信用買いのメリットは?

こんにちは、あべ☆ひろです。

信用買いとは?

〈手持ち資金の約3倍の金額まで株式が買える〉

「この銘柄は値上がりしそう。でも手元の資金が足りない」

こんなときに活用したいのが、「信用買い」(信用取引の買い)です。
これは、証券会社からお金を借りて株式を買うという取引方法ですね。

証券会社に委託保証金として預けている
現金(株券で代用することも可)を担保にして、
株式の買付代金を融資してもらいます💡

委託保証金率が30%であれば、
手持ち資金の約3倍の金額まで株式が買えます。
つまり、30万円の保証金で100万円までの取引が可能になります。

信用取引では
株券や債券などを委託保証金として代用することもできます。
これを「代用有価証券」といいます。
いわば眠っている有価証券を有効活用できる制度です。
但し、代用有価証券には「掛け目」という保証金換算率が定められており、
それによって保証金としての評価が決まります。
一般的には、
株券は前日終値の80%、利付き国債は同90%、上場企業の社債は同80%
で評価されます。
詳細については、各証券会社で異なりますので確認してみてください。

〈信用買いの決済には2つの方法がある〉

一般的に、
信用買いした株式は6カ月以内に決済することになっています。

その方法は「返済売り」と「現引」の2つがあり、
投資家はどちらでも自由に選べます。
但し、証券会社から借りた買付代金には
「買方金利」などのコストがかかるため、できるだけ短期で決済します。

返済売り:
買った株式を売ってお金を返済する方法です。
実際には
買いと売りの差額を証券会社との間で受け渡しすることになります。

現引:
信用買いをした際の代金を証券会社に現金で支払い、
現物株を受け取るという方法です。
これは株式を現物として保有しておきたいときや、
値下がりによる含み損を出したくないときなどに活用します。
現引時の受渡金額は、「買い建値×現引株数+諸経費」で計算されます。
現引余力(現引可能額)は、現物購買余力と同額です。

〈チャンスを逃さず、効率よく値上がり益を狙う〉

信用買いの魅力は手元の資金を効率よく活用できることです💡
例えば、
保証金30万円を委託し、時価80万円の銘柄を信用買いしたところ、
100万円まで値上がりしたとします。
その機を捉えて売れば、利益は20万円です。
30万円の資金で20万円の利益を得たことになります。

でも、逆に60万円に値下がりしたところで売ると、
当然ながら20万円の損失を出したことになり、
その金額が差し引かれ、委託保証金は10万円に減ってしまいます。

資金効率のよい信用取引は大きな収益を期待できる一方で、
大きな損失を被る可能性もあるので、この点は要注意ですが。

また、信用取引では
「買い」からだけでなく、「売り」からも取引を始められます。
「買い」からしか取引を始められない現物取引の場合、
相場下降局面では損失が出てしまいますが、
信用取引では「空売り」をすることにより、
収益チャンスに変えることが可能です。
この空売りでは株価が下がれば下がるほど利益が大きくなるため、
相場環境が悪いときに効果を発揮します。

〈こんな活用法も(現物株の予約買い)〉

信用買いにはさらにメリットがあります。

例えば、
株主優待に魅力を感じ、かねがね現物を長期保有したいと考えていた
銘柄の株価が市場全体に連動して急落したとします。
このとき、「せっかくのチャンスなのに手元の資金が足りない。
でも2週間後にはその約定代金を賄うのに十分なお金が入ってくるのに…」
このような場合は、
信用買いをしておき、予定していたお金が入ったら現引きするのです。
これで意中の銘柄を買い、保有することができます。
これは「いずれ現物で買う株を予約買い」する取引と言えるでしょう。
信用買いにはこんな活用法もあるんですね。


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posted by あべ☆ひろ at 11:37| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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